2025.8.1

今回は、シンガポールにある新築邸宅の敷地内約15平米という限られたスペースの
庭を手がけるプロジェクトとなりました。
施主様はシンプルでモダンなデザインを好まれ、建物やインテリアも洗練された上質な空気感。
そのような空間と調和し、かつ住まいの“顔”としての存在感も備えることを意識し
「和モダンかつミニマルな日本庭園」をテーマに設計を進めました。
お庭は建物の正面に位置しており、来訪者の第一印象を左右する重要な空間です。
そこで、マキの木をシンボルツリーとして据え、タマリュウの築山(マウンド)と黒を基調とした
景石で構成し、ミニマルでありながら品格と奥行きを感じさせる和モダンの庭に仕上げました。
シンガポールは赤道直下に位置し、高温多湿な熱帯雨林気候に属しています。
四季の変化がほとんどないため、
日本庭園に用いられる松などの針葉樹の生育は難しく、入手も困難です。
一方で、中華系住民が人口の約7割を占めており
盆栽や仕立て物の植栽に親しみを持つ文化も根付いています。
今回は台湾から輸入された樹形の美しいマキを採用し
日本庭園の精神性を宿しながらも、現地の文化的感性にも響く構成に。
また、当初はコケで覆われた築山を想定していましたが、気候的に維持が難しいため
耐候性のあるタマリュウを用いて苔庭のような景観を演出しました。
植栽と景石は、以前のプロジェクトでも信頼して仕入れた業者を再訪。
特にマキの木は、予算を超えるものでしたが、理想的な樹形に出会えたこともあり
思い切って採用することにしました。
また、景石にはトルコ産の「Black Nyx Boulder」を使用。
黒と白の美しいコントラストが空間を引き締め、現代的な品格をもたらしています。
こちらも予算を超える選定となりましたが、空間に深みを与える重要な要素となりました。
素材の選定と施工へのこだわり
植栽と景石は、以前のプロジェクトでも信頼して仕入れた業者を再訪。
特にマキの木は、予算を超えるものでしたが、理想的な樹形に出会えたこともあり
思い切って採用することにしました。
また、景石にはトルコ産の「Black Nyx Boulder」を使用。
黒と白の美しいコントラストが空間を引き締め、現代的な品格をもたらしています。
こちらも予算を超える選定となりましたが、空間に深みを与える重要な要素となりました。
植栽は、現地の環境に適応しつつ、庭の主題を損なわないものを選定しました。
また、メンテナンス性にも配慮し、自動灌水タイマーを設置。
スコールもある多湿な気候に対応できるよう、現地の造園業者と協力し、
適切なタイマー設定を行いました。
剪定などの管理も月1回のペースで、現地業者に依頼しています。
本プロジェクトでは、
日本からの準備段階から現地の調達・運搬、そして施工現場に至るまで
さまざまな方々に支えていただきました。
言葉や文化の違いがある中で、多くの温かい協力に恵まれたことに、心から感謝しています。
また、炎天下での施工作業の過酷さや高温多湿な環境への対応など、現地特有の課題にも直面し
今後は作業時間帯や体調管理、施工手順により一層配慮する必要性を感じました。
この経験を通じて、
庭という空間が国や文化を越えて人々の心に響くものであることも改めて実感しました。