EN

03-5843-1828

FILTER

column

2025.5.15

手間をかけずに、心地よい緑を

手間をかけずに、心地よい緑を

建築意匠や機能性と同じく、

外構計画も住まいの価値を高める大切な要素です。

しかし現場では…

「緑は取り入れたいけれど、手入れの負担はかけたくない」

というご要望が増えています。

今回は、

景観性とメンテナンス性を両立させるための設計の工夫を

実例を交えてご紹介します。

1. 管理しやすい樹種を選ぶ:成長スピードがカギ

高さを確保しつつ手入れの頻度を抑えるなら、

ソヨゴや常緑ヤマボウシなど

成長が緩やかな常緑樹がおすすめです。

視線のコントロールや季節感を演出するために

落葉樹を1〜2割程度加える設計も効果的。

2. 雑草対策には「地被植物」を活用

日照や風通しに応じて選んだ

地被植物(グランドカバー)は、

雑草を抑えつつ景観の質を高めてくれます。

景観の美しさに加え、

周囲の自然とのつながりを感じられる

空間づくりにもつながります。

3. 西陽には「陰影を楽しむ緑」を

今回の事例では、接道側・エントランスともに

西陽のみが当たる立地条件でした。

そこで、

葉の密度が高すぎない樹種や樹形にメリハリのある植栽を選定。

光と緑がつくる陰影が美しく映える工夫を施しました。

実例紹介:若林の集合住宅(東京都世田谷区)

西陽が強い立地に計画された集合住宅では、常緑樹を中心に構成し、落葉樹は約1割に。

剪定頻度が少ない樹種と雑草抑制を兼ねた地被植物を選ぶことで、

「景観」と「管理のしやすさ」を両立した外構をご提案しました。

  ー

建築 設計:奥野公章建築設計室/白砂孝洋建築設計事務所

植栽 設計・施工:EN LANDSCAPE DESIGN 遠藤

  ー

若林集合住宅の実例写真はこちら

LATEST COLUMN