2025.12.5
このたび、弊社が植栽デザイン・施工管理で携わった「BONUS TRACK」が、IFLA APR LA Award 2025 にて、Honorable Awardを受賞しました。
インド・ムンバイでの授賞式やセミナーでは、国際的なランドスケープの最新知見にも触れることができました。
今回は、その授賞式での学びをレポートします。
IFLA(国際ランドスケープ連盟)は、世界の造園・ランドスケープアーキテクトが集い、都市や地球環境の課題解決に取り組む唯一の国際団体です。
アジア太平洋支部(APR)は活発な活動で知られ、2年に一度の国際大会では最新事例や研究が共有されます。
IFLA APR LA Award 2025の数あるカテゴリーの中で弊社の手掛けた「BONUS TRACK」を’Culture and Urban Landscape’ に応募し、Honorable Awardを受賞しました。
このカテゴリーでは、デザインの実行、環境への配慮、革新性、そして地域社会との関連性において卓越性を示した完成・建設されたランドスケープ作品を表彰します。
プロジェクトはランドスケープアーキテクトが、都市化、気候変動へのレジリエンス、社会的包摂、生物多様性の向上、そしてプレイスメイキングといった現代の課題にどのように取り組んでいるかを反映したものが評価のポイントになります。
今回応募した「BONUS TRACK」は、かつての鉄道跡地が再開発によって活気ある公共空間へと生まれ変わり、地域へ新たな価値をもたらしている点が高く評価されました。
更に、地域本来の植生を取り入れた雑木を活用した植栽デザインが環境への配慮と場の魅力を高める取り組みとして高く評価されました。
今年の大会テーマは
「Growth Paradox.
Reimagining Landscapes」
成長のパラドックス:
ランドスケープを再想像する
急速な都市化が進むアジア太平洋地域において、適応的で包摂的、気候に対応したランドスケープの実践が、今、世界的に求められています。
特にムンバイは、急激な人口増加、一人当たり緑地面積わずか3.1%、洪水リスクの増大、限られたオープンスペース…といった都市課題を抱え、都市の「限界の中でどう成長するか」が強く議論されました。
この背景から、ランドスケープアーキテクトは単なる開発ではなく、
生態系や文化、伝統知を尊重し、
持続可能で包摂的な都市景観を設計し、
都市成長と環境改善を統合する
という重要な役割を担うことが改めて示されました。
さらに、展示や企業ブースでは、グリーン建材や都市緑化、持続可能な設計など、最新の技術・イノベーションも紹介され、実務に直結する知見を得る機会となりました。
今回の受賞と学びを通じ、都市や建物に価値を生むランドスケープ設計の可能性を再認識しました。
東京や地方都市の再開発でも同様の課題があるため、国内でもランドスケープを通じた課題解決に取り組んでいきます。
2027年のIFLA APR大会にも施工事例の応募を目標に、国際的な視点を活かした価値ある提案を継続して実施して参ります。
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