2026.6.10
植物は、完成した瞬間で終わるものではありません。
季節ごとに芽吹き、枝を伸ばし、光や風を受けながら少しずつ姿を変えていきます。
その変化こそが植物の魅力である一方で、枝葉が茂りすぎると、建物の表情を隠してしまったり、動線にかかったり、風通しが悪くなることもあります。
今回は、EN LANDSCAPE DESIGNが行っている、屋外植栽のメンテナンスについてご紹介します。
建物との距離感や人の動線、光や風の入り方を見ながら、必要な部分に手を入れていく。
枝葉を整えることで、植物本来の姿や建物の佇まいが自然に引き立っていきます。
歴史ある建物に寄り添う植栽では、植物の豊かさを残しながら、建物の表情がきちんと見えることを意識します。
和食板垣の外構では、年月を重ねた建物の質感と、やわらかく茂る植物の雰囲気がひとつの風景をつくっています。
すっきりさせることだけを目的にするのではなく、入口まわりの見え方や、通りから見たときの緑の重なりを確認しながら整えていきます。
【上:剪定前 / 下:剪定後】
個人邸の庭では、外からの見え方だけでなく、日々の暮らしの中での心地よさも大切にしています。
窓から見える枝葉の重なり、庭に出たときの明るさ、室内に入る光。
また、外からの視線をやわらかく遮る目隠しとしての役割も、植栽計画の大切な要素です。
訪問のたびにお客様のご相談を伺いながら、植物の伸び方や暮らしの中での見え方を確認します。
家の中から眺めたときにも楽しめること。
外からの視線を受け止めながら、ほどよい安心感をつくること。
設計段階で考えていた植栽の役割を忘れずに、その時々の状態に合わせて手を入れていきます。
このお庭では、夏のあいだ定期的に訪問し、季節ごとの変化に合わせて整えています。
訪問の間隔や植物の状態を見ながら、必要な分だけ手を入れていくことで、庭全体の自然な姿を保ちやすくなります。
植物が伸びる力を受け止めながら、その場所で過ごす人にとって心地よい明るさや余白をつくっていく。
メンテナンスは、日々の風景を整えながら、暮らしに寄り添い続ける仕事でもあります。
別の個人邸では、道路側から見える植栽や、足元まわりの整え方も大切にしています。
緑があることで、外壁や塀の印象はやわらぎ、住まいのまわりに奥行きが生まれます。
季節によって植物の伸び方は変わるため、全体のバランスを見ながら、風通しや足元の状態を確認していきます。
高木の枝ぶり、低木の重なり、足元の草花。
それぞれの状態を見ながら手を入れることで、庭全体の空気が少しずつ整っていきます。
植栽は、施工したときが完成ではなく、その後の時間の中で育っていくものです。
だからこそ、定期的に状態を見ながら、その場所に合った手入れを重ねていくことが大切だと考えています。
植物の勢いを受け止めながら、建物や暮らしに馴染む姿へ整えていく。
メンテナンスは、風景を保つだけでなく、その場所らしさを育てていく仕事でもあります。
EN LANDSCAPE DESIGNでは、植栽計画だけでなく、施工後のメンテナンスまで、その場所に合ったかたちでご提案しています。
植栽や外構まわりのお手入れについても、ぜひお気軽にご相談ください。